「収入は決して少なくないはずなのに、なぜかお金が貯まらない」「気づくと毎月ギリギリの生活になっている」——こうした悩みを抱える方は珍しくありません。
家計が赤字になりやすい背景には、収入の多い少ないだけでは説明できない、いくつかの共通した原因があります。この記事では、家計相談の現場でよく見られる、赤字になりやすい家計に共通する3つの原因を整理します。
この記事で分かること
- 家計が赤字になりやすい家庭に共通する3つの原因
- それぞれの原因への向き合い方の考え方
- 家計を見直す際の最初の一歩
原因1: 固定費が家計の実態に合っていない
家賃・住宅ローン、保険料、通信費、サブスクリプションサービスなど、毎月ほぼ一定額が出ていく「固定費」が、収入に対して重すぎるケースは多く見られます。
固定費は一度契約すると見直す機会が少なく、収入や家族構成が変わっても契約当初の金額のまま払い続けてしまいがちです。特に、以下のような費用は見直しの余地があるケースが多いといわれています。
- 加入したまま使っていないサブスクリプションサービス
- 収入に対して保険料の負担割合が大きい保険
- 契約当初のプランのまま見直していない通信費
固定費は一度見直すと効果が継続しやすいため、家計改善において優先度の高いポイントとされています。
原因2: 「使途不明金」が把握できていない
家計簿をつけていても、何に使ったか分からない支出、いわゆる「使途不明金」が多い家庭も少なくありません。
- 現金やキャッシュレス決済が複数に分散していて、支出の全体像が把握しにくい
- 少額の出費(コンビニ、飲食、日用品)が積み重なっている
- 「なんとなく」で使ったお金の記録が抜けている
一つひとつは小さな金額でも、積み重なると家計に与える影響は決して小さくありません。すべてを細かく記録する必要はありませんが、大まかにでも「何にいくら使っているか」を把握できていない状態は、赤字家計に共通して見られる特徴です。
原因3: 収入に対して支出の「基準」がない
収入が増えると、それに合わせて支出も自然と増えていく、という状態も赤字家計によく見られる傾向です。
- ボーナスや昇給があった分、生活水準もそのまま引き上げてしまう
- 「収入が増えたから大丈夫」という感覚だけで支出を判断してしまう
- 貯蓄や将来のための支出に、明確な優先順位や基準がない
収入が増えること自体は良いことですが、支出の基準(何にどのくらいまで使うか)がないまま生活水準を引き上げてしまうと、収入が増えても家計が改善しないという状態になりやすくなります。
それぞれの原因への向き合い方
3つの原因は、それぞれ次のような視点で向き合うことができます。
| 原因 | 向き合い方の視点 |
|---|---|
| 固定費が実態に合っていない | 契約内容を一つずつ見直し、今の生活に合っているか確認する |
| 使途不明金がある | 支出をすべて記録するのではなく、大まかな内訳を把握することから始める |
| 支出の基準がない | 収入が増えた際に、貯蓄・支出それぞれへの配分をあらかじめ決めておく |
いずれも、完璧な管理を目指す必要はありません。まずは自分の家計がどのパターンに近いかを把握することが、改善の第一歩になります。
よくある誤解・注意点
「家計が赤字なのは収入が少ないからだ」と考えがちですが、実際には収入の多寡だけでなく、固定費の設計や支出の基準の有無が大きく影響しているケースが多く見られます。また、「節約=すべての支出を切り詰めること」と捉えてしまうと長続きしにくいため、優先度の高い部分(固定費など)から手をつけることをおすすめします。
まとめ
家計が赤字になりやすい家庭には、次の3つの原因が共通して見られます。
- 固定費が家計の実態に合っていない
- 使途不明金が把握できていない
- 収入に対して支出の基準がない
まずは自分の家計がこの3つのうちどれに当てはまりやすいかを振り返ってみることから始めてみましょう。自分だけでの整理が難しい場合は、FPなど専門家に家計全体を見てもらうことも一つの選択肢です。


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