積立投資について調べると、必ずといっていいほど「長く続けることが大事」という言葉に出会います。しかし、値動きのある投資において、なぜ「続けること」がそれほど重視されるのでしょうか。
この記事では、積立投資において継続が重要とされる理由を整理します。
この記事で分かること
- 積立投資の基本的な仕組み
- 続けることが重視される理由
- 継続を難しくする要因とその向き合い方
積立投資の基本的な仕組み
積立投資とは、毎月など定期的に一定の金額を投資し続ける方法です。一括で大きな金額を投資するのではなく、時間を分散させながら少しずつ投資していく点が特徴です。
この方法には、「ドルコスト平均法」と呼ばれる考え方が関係しています。価格が高いときには少なく、価格が安いときには多く購入することになるため、購入価格が平準化されやすいという特徴があるとされています。ただし、これは価格が右肩上がりであることを保証するものではなく、あくまで購入タイミングを分散させる考え方である点には注意が必要です。
なぜ「続けること」が重視されるのか
積立投資において継続が重視される理由には、主に次のようなものがあります。
1. 値動きの影響を平準化しやすくなる
短期間だけ投資すると、たまたま高い時期に集中して購入してしまうリスクがあります。長期間にわたって続けることで、価格が高い時期・安い時期の両方を経験し、購入価格が平準化されやすくなります。
2. 複利の効果を得やすくなる
運用によって得た利益をそのまま再投資することで、利益がさらに利益を生む「複利」の効果が期待できます。複利の効果は、運用期間が長くなるほど大きくなる傾向があるとされています。
3. 短期的な値動きに振り回されにくくなる
積立投資を続けていく中では、価格が下落する局面も経験します。しかし、長期的な視点を持って続けることで、短期的な値下がりに一喜一憂せず、本来の目的(将来のための資産形成)を見失いにくくなります。
継続を難しくする要因
積立投資は「続けることが大事」と分かっていても、実際には途中でやめてしまう人も少なくありません。継続を難しくする要因には、次のようなものがあります。
- 価格が下落した際に不安になり、売却してしまう
- 生活費の余裕がなくなり、積立を続けられなくなる
- そもそも何のために積立をしているのか、目的があいまいなまま始めてしまう
これらの要因は、事前の準備によってある程度防ぐことができます。
続けやすくするための工夫
- 生活防衛資金を確保したうえで、無理のない金額で積立を始める
- 「何のために、いつまで積み立てるのか」という目的を明確にしておく
- 価格が下落した際にも、あらかじめ「そういう局面もある」と理解しておく
- 家計の状況が変わった際は、積立額を見直す(ゼロにする前に、まず減額を検討する)
無理な金額で始めてしまうと、家計が苦しくなった際に積立をやめざるを得なくなります。続けられる金額から始めることが、長期的な継続につながります。
よくある誤解・注意点
「積立投資は続けさえすれば必ず増える」という考え方は誤解です。積立投資は値動きの影響を受けるものであり、元本を保証するものではありません。「続けること」が重視されるのは、あくまで値動きの影響を平準化し、長期的な視点で資産形成に取り組みやすくするための考え方であり、絶対的な結果を保証するものではない点に注意が必要です。
まとめ
積立投資において継続が重視されるのは、次のような理由からです。
- 値動きの影響を平準化しやすくなる
- 複利の効果を得やすくなる
- 短期的な値動きに振り回されにくくなる
継続を難しくする要因を事前に理解し、無理のない金額・明確な目的を持って始めることが、積立投資を長く続けるためのポイントです。判断に迷う場合は、FPなど専門家に相談しながら、自分に合った積立額を考えるのもよいでしょう。


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